この記事は、
理学療法士協会で調べたけど、情報が多すぎて資格取得を諦めかてている方、(←ほぼ自分)
認定理学療法士の資格について、取得しようか迷っている方。
登録、認定、専門とかあるけど何がいいの?
育休中に資格取得を目指している方(←ほぼ自分)
できるかぎりわかりやすく、まとめました。
認定理学療法士とは
そもそも、認定理学療法士とは何なのというところから解説していきます。
2022年から日本理学療法士協会では生涯学習制度を改め、新制度をスタートさせました。
登録理学療法士を取得後にルールに則り、認定理学療法士を取得することが可能です。
まず「前期研修」「後期研修」を履修後に「登録理学療法士」となります。
登録理学療法士を基盤とし、より高い専門性を兼ね備える「認定理学療法士」、「専門理学療法士」を取得するという流れになります。
日本理学療法士協会のHPによると
認定理学療法士は、は臨床実践分野において秀でている理学療法士とし認定看護師教育を模倣した仕組みとする。
専門理学療法士は学問的指向性の高い理学療法士としてリハビリテーション医学会等の専門医制度を模倣した仕組み。
とする。
と、示されています。
ざっくり言うと、認定は現場、専門は教育機関といったイメージだと思いました。
認定理学療法士の詳細
認定理学療法士の種類
脳卒中 | 地域理学療法 |
神経筋障害 | 健康増進・参加 |
脊髄障害 | 介護予防 |
発達障害 | 補装具 |
運動器 | 物理療法 |
切断 | 褥瘡・創傷ケア |
スポーツ理学療法 | 疼痛管理 |
徒手理学療法 | 臨床教育 |
循環 | 管理・運営 |
呼吸 | 学校教育 |
代謝 |
以上、21項目に分かれています。かなり細かく分類されていますね。
最も、資格取得が多いのは運動器、次いで脳卒中となっています。
ちなみに、私は運動器の認定理学療法士の取得を目指しています。
資格の取得方法
1◎登録理学療法士を取得済みであること
2◎指定研修カリキュラムの受講(協会のeラー二ングで受講)
3◎臨床認定カリキュラムの受講(教育機関での受講)
4◎日本理学療法士学術大会への参加(毎年5月頃に開催)
この4つの要件を満たしたのちに、申請し試験に合格すれば認定理学療法士の資格が取れます。
1の登録理学療法士の取得
2022年の改正からスタートしたものです。
旧制度の新人教育プログラム修了者のことを指します。
※現在は旧制度の移行期間のため、各自マイページで確認が必要。
2指定研修カリキュラム
協会主催によるe-learning形式で受講します。
カリキュラムは合計12コマあり、すべての認定理学療法士および専門理学療法士に共通です。
受講後、有効期限は5年間。
指定研修カリキュラムは同年度内にすべて履修可能。
3臨床認定カリキュラムの受講
医療機関・養成校・都道府県士会等が教育機関となります。
必須科目15コマと選択科目5コマ以上受講
臨床認定カリキュラムは医療機関・養成校・都道府県士会等が教育機関となります。
こちらの受講方法は、理学療法士協会アプリからのセミナー検索に引っかからず、
実際の受講方法(対面式なのかオンラインも可能なのか)不明でした。
各、開催機関によって対応方法も異なることが予想されます。
また、研修を開講する組織を募集されているようなので、今後の動きをチェックしていきます。
受講者が少ない分野は、研修施設も少ない傾向にあります。
4日本理学療法士学術大会への参加
毎年6月ごろに開催される日本理学療法学術大会に参加します。
学会参加だけでも認められるため、必ずしも発表をする必要はありません。
発表はかなりハードル高いので、参加だけで認められるのはうれしいですね。
学会自体はオンデマンド配信もありますが、認定理学療法士取得の条件は対面で2日間の参加となっています。
以上が、申請の条件となります。
なかなか、時間と労力がかかりますが、取得後の恩恵はあるのか気になるところですよね。
資格取得にかかる費用や時間は?
みなさんが一番気になるところかな。
内容 | 時間 | 費用 |
指定研修カリキュラム | 18時間 | 13,200円 |
臨床認定カリキュラム | 30時間以上 | 30,000円〜 |
日本理学療法学術研修大会 | 2日間 | 6,000円 |
認定申請料 | ー | 11,000円 |
これは、最低限の価格と時間です。
ここに交通費や宿泊費、移動時間、学習時間などを考慮する必要があります。
認定理学療法士試験の内容は?
2024年の場合、12月8日が試験日です。
申請受付は2024年8月1日~9月2日までとなっています。
試験は、都道府県に試験会場が用意されており、そこでコンピューターベーステスト方式の試験です。
試験問題は指定研修・臨床認定カリキュラムで学習したものから出題されます。
試験後、試験問題は回収されてしまうそうで、詳細な試験内容はわかりません。
ネット上には、過去問が掲載されていますが、2022年に新制度に変更されている点が多いことから予想が難しくなっています。
今後、認定取得を目指している私が、情報発信できればと思っています。
以上の内容は、理学療法士の協会HPを参考にしています
さらなる詳細はhttps://www.japanpt.or.jp/pt/lifelonglearning/new/を参考にしてください。
認定理学療法士のメリット・デメリットは?
メリット
私が考えるメリットは3つです。
・学びを深められる。専門知識が身につき、より安全に理学療法が提供できる。
・転職や希望部署への異動に役立つ
・将来の給与アップにつながるかも
お金と時間をかけて取得するからには、知識や学びが深くなると思います。試験もあり、ある程度のプレッシャーの中勉強できます。
転職する際に履歴にも書けますし、専門的な知識を有している人材として、希望部署への異動も可能になる可能性があります。
数は少ないですが、認定・専門理学療法士の資格取得者には資格手当がもらえる施設もあります。
また、協会としては認定看護師のような診療報酬につながる資格の確立を目指しているようなので、将来的に給与アップにつながる可能性を秘めていると思います。
良いことばかり書きましたが、まだリスタートしたばかりの資格なため、想像の域で申し訳ないです。
デメリット
・費用と時間がかかる
・不確実なことが多い
登録理学療法士から取得しようと思うと、5年以上の長期計画が必要になります。
また、5年ごとの更新制のため、資格を維持するのにもコストがかかります。
認定看護師のような、確立された立場や診療報酬に結びつくものでないため
今後の動向を注視する必要があります。
まとめ
認定理学療法について、資格取得方法やメリットやデメリットを紹介しました。
私自身、運動器の認定理学療法士を目指しているところです。
現状は、あまりメリットがないと感じる人も多いと思いますが、長期的な視点で検討すると
メリットとしてとらえることが多いかなと思っています。
認定理学療法士の資格取得を考えている方、一緒に頑張りましょう。
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